「昔読んだ本の続編をみつけた」の続編ともう1冊紹介します。
1.星から来た船 下
(作:新井素子)
「な、なんだよ、その『おじいちゃんテロリスト』っていうのは」
P105 太一郎セリフ
中巻で、土星で始まったトラブル・・・
まさに中巻で始まったトラブルを的確に表しているのが、このセリフです。
なぜ「おじいちゃんテロリスト」なのか?
このトラブルに隠れているそれぞれの事情が書かれています。
それを、読むと納得するのですが、これどうやって収拾するの?と新たな疑問がわきます。
そして、登場人物全員集合!となって話が進んでいきます。
セリフをもう一つ
太一郎さんは。
P222 麻子セリフ
18年ぶりに火星に帰ってくるのだ。
18年!
すっごい時間だ。
P222のセリフは、この3冊の物語の締めだと思いました。土星でのトラブルに決着がついて、悲しい出来事が起こります。
この悲しい出来事を軸に書かれた話が「星に行く船」「通りすがりのレディ」「カレンダーガール」
「逆恨みのネメシスト」「そして星へ行く船」の「星へ行く船シリーズ」5冊です。
星から来た船上中下は、「星へ行く船シリーズ」の始まりの話とその後の話です。全部で8冊、壮大な、ロマンティックSFとなります。
2.にゃん!鈴江藩江戸屋敷見聞帳
(作:あさのあつこ)
「あさのあつこ」といえば、多くの小説を書いていますが、最初に「バッテリー」を思い出しました。
この本は、図書館でたまたま見つけた本で「にゃん!」というタイトルが気に入って、読んでみようと決めました。
設定は江戸時代、鈴江藩の江戸屋敷が舞台になります。
江戸屋敷に奉公に出される「お糸」、この屋敷で暮らしているニャンともかわいい姫「珠子様」をはじめとして、ちょっと不思議な人たちと生活をしている「お糸」の目線で話が進んでいきます。
タイトルから想像できるように猫がでてくるのですが、その猫がキーになっています。
ハッピーエンドでサクサクと読める本です。続きがありそうな終わり方ですが、この本の続きは、2024年4月現在ありませんでした。
まだ、紹介したい本がたくさんあります。
まとまったら紹介していきます。