昔読んだ本の続編を偶然みつけて読んでみました。
1.星から来た船 上巻
いつまでも、いつまでも、決して忘れないと思う。
あの雨の晩、所長がかなり酔っぱらって、うちの玄関をたたいた時のことを。
P4 麻子 セリフ
この本を図書館で見つけたとき、「まさか」と思いました。
だいぶ前に本屋さんで、星に行く船シリーズ(作者:新井素子)を手に取り、「ロマンティックSF(だったかな?)」というキャッチコピーに興味を惹かれ、あっという間に、シリーズ5冊を読みました。続きの物語がありそうな形で終わっていたので、ちょっともやもやしてました。
その続きが読める!と思い、早速本を借りました。
星から来た船市リースをものすごく簡単に紹介すると、「あゆみ」と「太一郎」の二人が、火星で巻き込まれるトラブル、二人の恋の話、そして本のタイトルにもあるように、とある星に行くために船に乗って行くという話でした。
この星から来た船は、星へ行く船シリーズで書かれている数年前の話です。このとき「あゆみ」は登場しません。火星に来た「太一郎」と火星で生活している太一郎の生き別れの兄である「所長」とその恋人「麻子さん」、何の面識もない太一郎さんにくっついていた「真樹子さん」、この四人が中心となり、「麻子さん」の目線で話が進みます。
この上巻は、星に行く船シリーズの始まりの話です。なぜ太一郎と所長が生き別れたのか?なぜ真樹子さんは太一郎さんについてきたのか?太一郎さんが火星に来たことで、所長、麻子さん、真樹子さんがトラブルに巻き込まれていくということが書かれています。
星へ行く船シリーズの続きではなかったのですが、始まりの話に興味がわきました。次の中巻、下巻に期待です。
2.星から来た船 中巻
「ことけんかとか名のつくもので、こと勝負に関する限り、わたし、生まれてから一度もまけたことないの」
P189 真樹子 セリフ
上巻をサクッと読み終わり、中巻を読みました。真樹子さんの勘違いから始まった火星でのトラブルが収束するのかと思ったら、場所が土星にかわりまたトラブルが始まる・・・トラブルが混雑しています。
なぜ真樹子さんが勘違いをしたのか?そのわけを真樹子さん自身が語りました。太一郎さんと所長も頑張ってますが、特殊な環境で育った、何でもそつなくこなしていく、真樹子さんの活躍が前面に出ています。それが表現されているのが、最初に書いたセリフです。でも、話の進行役の麻子さんも我慢の限界がきて、最後のころには「ぷつり」と何かが切れてしまいました。
そして、このトラブルどうやって収束するのかと思うくらい話が広がっていきます。
ネタばれしないように書きました。「この本知らなかった」という方、「よくわからない」という方も、是非「星に行く船シリーズ」を読んでください。
下巻に続く・・・